住宅ローンは、買えないものを買えるようにする魔法の手段ではない
住宅ローンは、買えないものを買えるようにする魔法の手段ではありません。
貯金をしていけばいつかは買えるものを、金利という手数料で時間を買い、今手に入れるものです。
ですから、貯金しても買えないものはローンでも買えません。
1か月分の収入から住まいの費用として適切な家賃のアパートを借りるように、一生分の収入から住まいの費用として適切な価格の家を選ばなくてはいけません。
もちろん、将来の収入を正確に把握して、バチっと計算する方法はありません。
それでも、まずは、住宅ローンは魔法ではないということをしっかり認識しておく必要があります。銀行は、魔法のようにたくさん貸してくれることもありますが、それは悪い魔女かもしれません。
住宅ローンは、「量(いくら借りるか?)」と「質(どうやって借りるか?)」とに明確に分けて考えよう
いくら借りるかというのは、建てる人の価値観の問題です。対して、どうやって借りるかというのは、借り方のテクニックの問題です。量がわかれば、その量を上手にこなすテクニックが決まります。
いくら借りるべきか「量」といくら借りられるか「質」(借り入れテクニック)は、明確に区別して考えなくては、悪い魔女に呪いをかけらることになってしまいます。
より大切なのは「量」
いくら借りるかというのは、生涯のお財布の中から住まいにどのくらいの費用を充てるのが適切かということを決めることです。どの程度自己資金を充て、どの程度住宅ローンで賄うかというのは、どうやって借りるかというテクニックの問題であり、それほど重要ではありません。
しかし、あなたの価値観に合った住まいというのは、最終的にはあなた自身にしか決められないことになります。
住まいとして適切な費用を考える場合、いわゆる価値観という考え方が重要になります。
雨風しのげて生活できる場としての住まいに、自分なりの付加価値をどの程度かけられるかということをイメージすると良いです。
一般的にアパートを選ぶときは、住まいとして希望する最低限の要素を満たしていればよいと考えがちです。そこで、現在アパートにお住まいの方は、アパートでは我慢したけど、持ち家であれば是非かなえたいものは何か、ということを思い浮かべてみると、自分なりの付加価値というものが想像できるようになってくるのではないでしょうか?
「質」はプロの力を引き出そう
どうやって借りるかというテクニックの要素は、専門家の力を借りるのが一番手っ取り早いと思います。住宅ローンのテクニックに精通している人は、意外にたくさんいらっしゃいます。
テクニックには、上手い下手があります。上手い下手を判断するのは次の三要素です。
- 必要な金額が借りられる
- 楽に返済できる
- お得に返済できる
この三要素に優れた借り入れができれば、それは優れた借り方が出来たことになります。
適切な「量」を知って判断することは、あなた自身の生活を左右する、あなた自身が考える最重要なことです。
萩森建設で通常行っている資金計画と住宅ローンシミュレーションは、こういった「量」の感覚を養っていただくことも意識して提案させていただいております。「質」の部分は、お任せいただいても大丈夫です。
次回以降、より詳しく解説していきたいと思います。
<賃貸より持ち家の方が得なのに苦しいのはなぜか?に続く>
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