=住宅ローン考=
インフレが続くなら、家の価格は怖くない。が
名目ベースでの経済成長が途絶えて30年になろうかという日本経済ですが、じんわりと、しかし確実にインフレの足音を感じます。
昨年からの急激な値上がりでいろいろビビっておりますが、インフレ下であれば、数年後を振り返ってみればあの時安値で建てられてよかったね。ということになるはずです。
日本の金利は上がらない?
さて、インフレと金利との関係ですが、日本には金利を大きく上げられない強力な抑制力があると言われています。
曰く、日本における最大の借金者が日本という国自身であるから、金利を上げることはできないという説です。
しかし、世界で起こりつつあるインフレの流れは、日本が待望する緩やかなインフレとはまた別のことであり、それを抑制するための金利上昇がアメリカなどでも起こり、そして世界はつながっています。
金利の変化というのは、半年から2年程度の期間で急激に起こるものです。
金融業界は比較的平静だけど近未来はなんだか不穏
(私だけ?^^;)
現在、日本の金融状況を眺めていると、今のところ、各都銀も含め、長期金利は微上昇にとどまっており、平静を保っています。
しかし、向こう5年、10年の間に、金利を取り巻く環境が大きく変化する可能性はあると思います。
とりあえず、全期間固定金利を選んでおいて、5-10年間様子を見ながら、平穏な金利情勢が続くという確信がある程度持てたら変動金利に借り換えるということもできます。
多少のコストはかかりますが、不穏な社会情勢(特に日本の失われた30年の、その先の動向期であること)を鑑みると、今、フラット35を選ぶことは、とても賢い選択の一つのように感じています。
これは、近未来に必ず来るといわれている大地震に備えるようなものです。
備えにはコストがかかります
備えのコストがリスクに見合うものかどうかは、借入の大きさや収入の安定性などを含めて判断する必要があります。リスクが小さければ、そのコストが見合わないということもできます。
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