【高気密高断熱の数値追及が好きな人の家づくり】


建物の性能は、評価の方法によって異なる結果を示すことがあります。全く同じ家であっても、簡易計算で行うのと詳細計算で行うのとでは、後者がより高い性能値を示すことが多いのです。しかし、その数値差が生活の質や快適性に違いをもたらすことはありません。 それなのに、私たちは詳細な計算への取り組みから目を離せないことがあります。それは、純粋に数値の追求がもつロマンに引きつけられるからです。 


 さらには、構造的にこれ以上の性能の追求が困難であると見える場面でも、様々なアイデアや工夫を駆使して性能を向上させることがあります。それがもたらす手間や費用を考えれば、決して合理的とは言えません。しかし、それらの限界を超えて性能数値を引き上げる試みにも、数値追求というロマンが存在します。 


 高気密高断熱の数値追及が好きな人々は、データと計算に基づく快適性を追求します。これは彼らの美学であり、それを追い求めること自体が楽しみとなっているのです。 数値を追求することの醍醐味は、一見非合理的に見えるそのプロセスそのものにあるのかもしれません。コストパフォーマンスや実用性を超越した領域で、私たちは理想の住まいを追い求めることができます。 


 私たちはそういったお客様の数値追及の価値観を理解したいと努力しています。 

数値追求のロマンを共有し、共に喜びを感じられるようになりたいのです。 


 家づくりにおける数値追及が必要かどうかは、それぞれの人の価値観によるところが大きいでしょう。しかし、それがもつ可能性とロマンを私たちは大切にしています。 もちろん、実質的な性能追求が一番大切です。それはまた、別のお話しです。(^^)

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