2.規格住宅と注文住宅の違いについて


あなたは、規格住宅と注文住宅の違いを理解していますか?「お値打ちか?かなり役立つ住宅相談」シリーズの第二回は、この二つの住宅の違いについて解説します。 

 一般的に規格住宅とは、事前に設計されたプランに沿って建てられる住宅で、反対に注文住宅はオーダーメイドで、購入者のニーズや要望に合わせて設計・建設されます。どちらがあなたに適しているかは、それぞれの特性を理解することで見極めが可能です。 


規格住宅と、注文住宅とを比較するると、一般的には注文住宅の方が高いと思われがちです。
これは、規格住宅が「売れやすい価格」に合わせた内容にまとめられているのに対し、注文住宅にはそのような制約がなく、いわゆる「高級住宅」も多くあるためにそのような印象になるのでしょう。


実際には、同じ大きさ、同じ仕様の同じような建物であれば、規格住宅の価格も注文住宅の価格も、大きな違いはありません。ただし、価格の中身には違いがあります。


 住宅の価格を決める要素は大きく「営業コスト」「管理コスト」「工事コスト」の3つです。これらのうち、「工事コスト」は、規格住宅も注文住宅も大きな違いはなく、作業の単純さや使用する材料の種類によって左右されます。 


 「管理コスト」は、規格住宅が低く抑えられる一方で、注文住宅では選択肢の多さから検討の手間が増えます。「営業コスト」については、規格住宅が高くなりがちです。これは、規格住宅が一定の価値観を基に商品化されているため、合う顧客を見つけるためにより多くの集客活動が必要となるからです。 


 同じ価格で同じ大きさ、同じ仕様の規格住宅と注文住宅があったとすると、どちらを選びますか?広告費やブランド構築に多額を投じた規格住宅、それとも自由度が高く打ち合わせや検討が充実する注文住宅?


 家づくりの方法を選ぶ際は、自身の価値観や生活スタイルをしっかりと考えて、最適な選択をしてください。 


 次回も「お値打ちか?かなり役立つ住宅相談」シリーズをお楽しみに!

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