３．住宅ローンの金額の決め方について：予算と資金計画

 新しい家を買うとき、一体どのくらいお金をかけていいのか、そしてそのお金はどう手に入れるのか、これらが「予算」と「資金計画」の問いです。住宅ローンを計画する際に、これら二つの考え方をしっかり理解し、正しく使い分けることが大切です。 

 「予算」と「資金計画」、これらの言葉はよく似ているように見えますが、それぞれ別の意味を持っています。予算は、あなたが家の購入に使うと決めた金額です。一方、資金計画は、そのお金をどのように手に入れるかのアイデアや戦略のことを指します。 

 例えば、5000万円を手元に持っているとします。でも、あなたが必要と思う家には3000万円だけあれば十分だと考えています。そこで、3000万円を予算と設定し、その金額をどのように用意するかが資金計画となります。 もちろん、5000万円の手元資金から全額支払うこともできます。

 別のアイデアとしては、全額を手元資金から出す代わりに、3000万円を住宅ローンとして借り入れるという方法が考えられます。そうすることで、手元に5000万円の流動性を維持することができます。 もし5000万円が贈与として受け取ったお金だとしたら、資金計画に税金の影響も考慮に入れる必要があります。

 言い換えれば、予算が同じでも、それをどうやって調達するか、つまり資金計画はさまざまな形があります。全ての人が手元に十分な資金を持っているわけではありませんし、どんなに適切な予算を設定しても、必要な資金を借り入れることができない場合もあります。 そういう時でも、適正な予算であるのかということと、資金計画の問題として借り入れ方法を見直すなどして、必要な資金をどう手に入れるかということとは、やはり分けて考えるべきです。 

 もう一度強調しますが、「予算」と「資金計画」は別物です。住宅ローンで借りられる額を自分の予算だと考えるのは間違いです。特に、あなたが十分な資金を持っている場合、どうやってその資金を活用するかという資金計画をしっかり立てることが重要です。 

 これらの考え方を深く理解したい方、または具体的な資金計画についてアドバイスが必要な方は、お気軽にご相談ください。私たちはあなたの理想の住まいを実現するための最適な資金計画を一緒に考え、ご提案いたします。