2階リビングという間取り形式があります。
文字通り2階にリビングを持ってくる間取り形式のことです。
1階より広い2階をつくることもできます
事情により、1階に十分な広さが確保できない場合や、立地的に1階の居住環境を高めることができない場合などに、明るく広いリビングを2階に確保することができます。
2階リビングを成功させる際にも、平家志向が有効です。
平家のメリットとは、同一平面上で日常生活のほとんどをこなすことにより快適な暮らしができるというものです。
2階リビングの場合、1、2階の移動が多くなると快適性は著しく低下します。
一度帰宅したら、ほとんどの生活を2階で完結しましょう
2階部分を平家に見立てて、一度帰宅し2階に上がったら、ほとんどの生活を同一平面でできるように計画することが2階リビングを成功させる秘訣です。
1日に1⇔2階の移動は2往復にとどめるのが理想です。
そのためには、寝る以外の毎日行うもの全てが2階にあり、逆に毎日触るわけではないものは極力1階にあるというような工夫をします。
共有の収納や場を2階に設けましょう
例えば、2階リビングで、寝室などの個室は1階にする場合、個人のものでも必ずしも個室にしまうことに拘らず、たまにしか着ないお洒落着は1階の個室にしまっても、毎日洗い替えで回していく制服や下着のような衣類は、2階のファミリークローゼットに集中させるとか、趣味の道具は個室にしまっても、毎日やる宿題の道具は2階リビングの学習コーナーに置くなど、状況に合わせて計画すると良いです。
1階に洗濯物を干す必要がある場合は別ですが、お風呂や洗面脱衣も2階に設け、2階に洗濯物干しもあると家事導線も短くてすみます。
2階が主の空間になるので、階段は通常より重視して、少し広めで少し緩やかにすると快適度が増します。
こうして、あえて2階リビングを選択する場合は、2階に上がるデメリットを最大限解消するように努めます。
その結果、2階に上がることが必要なことでは同じ条件の通常の2階建てに比べて、かえって快適ということもあります。通常の2階建てでも、1日に何度も1、2階を往復しなければならないプランも少なくありません。
2階部分を平家に見立てた平家コンセプトで、しっかり計画していけば、快適な2階リビングプランが出来上がるでしょう。
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