数学が苦手な方の住宅ローン比較法〈住宅ローンの真実〉


内容

  1. 大きな文字で書いてある数字はあてにしてはいけない
  2. 金利だけで比較してはいけない
  3. キャンペーン金利に惑わされない
  4. 割合(%)ではなく、金額(円)で比較しよう
  5. 差のない費用、差のある費用
  6. 保障や利便性の違い
  7. 試算は金融機関に頼もう 比較はプロに頼もう

※引用:三菱UFJ銀行のネット型住宅ローン

大きな文字で書いてある数字はあてにしてはいけない

住宅ローンを選ぶときには、チラシ表面の金利に目を奪われがちですが、大きな文字で書いてある数字は、全くあてにしてはいけません。

住宅ローンの損得は、小さな文字で書いてある数字で決まります。


金利だけで比較してはいけない

住宅ローンを比較する上で、金利と金利以外の費用を合わせた合計で検討することが大切です。

金利が安すぎる場合、金利以外の名目で、大きな費用が掛かる場合が多くあります。手数料などの名目で費用が発生する分、金利を安く見せられるというわけです。(住宅ローンの仕組みによるので、うそというわけではないです。住宅ローン選びには直接関係ないですが、仕組みに興味がある方は、別途説明します。)

つまり、金利と、それ以外にかかる費用との合計で比較しないと意味がありません。一般的に、この金利以外の費用は、ぱっと見わかりにくい小さな文字で書かれていることが多いので、注意が必要です。


キャンペーン金利に惑わされない

金利同士を比較する場合は、借りる期間全体の金利変化に目を向けます。

ほとんどの住宅ローンでは、キャンペーン金利などという表現で、最初の数年から10年程度の金利だけが安く、それ以降自動的に金利が上がってしまいます。

金利は、店頭金利(定価のイメージ)から優遇率(値引きのイメージ)を引いた実効金利(実売価格のイメージ)という構成になっています。店頭金利というのは、社会情勢が変わらず公定歩合が一定なら大きな変化はありませんが、優遇率には様々な条件が設けられており、優遇が無くなると社会情勢が一緒でも、実効金利は自動的に上がってしまうのです。


割合(%)ではなく、金額(円)で比較しよう

金利は、だんだん減っていく元金に掛ける割合なので、数学が得意な方以外には損得がわかりずらいです。想定の借入額で、利息がいくらになるかは、金額で示してもらうとわかりやすいでしょう。いくつかの注意点はありますが、候補の金融機関に金利分として試算を依頼することが出来ます。(萩森建設では、複数の金融機関の試算を一度にできますので、効率的に比較できます。)


差のない費用、差のある費用

どの金融機関依頼しても同じようにかかる費用があります。最も大きなものは、担保設定をする際の登記費用です。また、各種契約書に貼る印紙代、ほとんどの場合加入を義務付けられる火災保険などは、金融機関ごとに大きな差が出る項目ではありません。こういったものは、必要な経費として計画しておく必要はありますが、金融機関の比較の上では重要ではありません。

一方、手数料や保証料、団体信用保険掛金については、金融機関による金額差が数十万円以上にもなる項目です。金利と合わせて、大きな比較対象となります。


保障や利便性の違い

直接的な金額の大小以外に、病気時に保障してくれる保険付きや、繰上げ返済の手続きの容易性など、いざという時や普段の利便性の違いもあります。特に、保険機能の違いは、他の生命保険の補償額などの検討にも影響を与えますので、人によっては重要なポイントとなります。


試算は金融機関に頼もう 比較はプロに頼もう 

我々住宅ローンのプロであっても、比較試算表を作って比較しないと、金融機関のチラシだけで損得を判断することはほとんど不可能です。

住宅ローンに慣れていない人には、無理ではないかと思います。

そこで、各金融機関に借入期間全体の見積書を作成してもらい、それで比較してみることをおすすめします。

すべての金融機関が見積書を作成してくれるわけではありませんので、そんな金融機関も含めて比較したい場合は、萩森建設にご相談ください。


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