1.断熱と気密は、 役割が全く異なります


 

断熱性能と気密性能は、我々が暮らす住宅が提供する快適さやエネルギー効率の向上には欠かすことのできない二つの重要な要素です。


ここで特に理解しなければならない重要な事項は、これらが直接的に快適な室内環境を作り出す訳ではないということです。


実際には、これらは快適な室内環境を持続させるための基盤を提供する役割を果たします。 快適な室内環境を創出する役割は、自然の熱や冷気を自動的に取り入れる窓、エアコンや暖房機器といった技術的な装置、そしてそれらを組み合わせて全体の冷暖房や換気を計画することにより実現されます。 

 断熱と気密はそれぞれ異なる役割を担っています。断熱は熱の移動を防ぎ、気密は空気の流れを制御します。 特に気密に対する理解はむつかしいのですが、隙間風が入ってこないような役割といった低水準の目的は現代ではほとんど達成できており、さらに気密性能を高める目的は、より緻密な換気計画を実現するためです。


 ほとんどの人々にとっては、予算は常に制約となります。このため、予算内で最も効率的な配分を行うことが求められます。例えば、冷暖房を24時間常時運転するような場合には、緻密な換気性能も断熱性能と同様に重要であり、断熱性能と気密性能を均衡よく向上させることが効果的です。

しかし、必要な時だけ冷暖房を効率的に使用するライフスタイルの場合、過度な気密性能の確保に費用をかけるより、その費用を断熱性能をより強化することに掛ける方が、大きな効果を期待できる場合もあります。


 結論として、断熱と気密の理解と、予算に合わせたバランス調整が極めて重要です。この二つの性能を適切に理解し、それらを最適にバランスさせることで、効率的で快適な住まいを実現することが可能となります。 


 断熱や気密性についての詳細な質問や具体的な相談がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。私たちはあなたの快適な住まいの実現のために全力でサポートいたします。

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