冬の寒さが本格的になって来ましたね。
こんな日は、断熱の勉強も体感しやすくなりますね。
たびたび指摘していますが、多くの人が勘違いしている気密について、暑さ寒さとはほとんど関係ないという話をします。
高気密高断熱という言葉のうち、温度管理に関係するのは高断熱で、高気密は換気に関係のある性能です。
たしかに、隙間から風が入ってくるような建物の水準では、気密性能の良し悪しは暑さ寒さに大いに関係があります。
しかし、現代家屋水準での気密が良い悪いというのは、ほとんど暑さ寒さには影響を与えません。 その水準であれば、気密性能が悪いと言われる建物でも換気扇にて排出する空気以上に外気が入ってくることはほとんどなく、計画換気以上のロスは発生しないためです。
具体的には、C値1.5以下程度の水準であれば、C値1.5でも、1.0でも。0.5でも、0.3でも、建物から逃げたり入ったりする熱量にはほとんど差がないわけです。
にもかかわらず、以前にも増して気密は重要です。
それは、大きく2点の理由によります。
- 少数のエアコンによる全体冷暖房が増えた
- 常時冷房を使用する機会が増えた
逆に言えば、各部屋個別のエアコン設置や、必要な時に必要な時間だけ冷房をするような生活であれば、特別に高気密を気にする必要はありません。
もっと言えば、暮らし方に細かい注意点があるのは嫌な方は、極端な超高気密住宅は避けたほうが良いかもしれません。
暮らし方からしっかり超高気密住宅に合せられる方は、イニシャルコストやその気遣いと引き換えに、。とても快適な温熱環境を手に入れられるでしょう。^^
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